障害者の体験談

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運転が怖い?デイサービスの送迎が上達する方法

2019年7月21日

デイサービスの職員として介護施設で働き出すと必ず必要になるのが送迎業務です。

施設の採用で応募者に送迎が必須であることを確認すると「自信がない」と答える方がたくさんいました。

普段から自宅で車に乗っていてもデイサービスの送迎での運転は怖い。

そんな人が多いのでデイサービスの送迎についての研修は特におすすめです。

運転のコツなども踏まえて少しでも不安を解消できるヒントをお伝えできればと思います。

この記事でわかること

  • デイサービスの送迎の役割
  • 送迎するために必要なこと
  • 送迎時の車内無言はNG
  • 運転技術の上達方法
  • 交通ルールの確認
  • 送迎車両の簡易チェック

デイサービスの送迎の役割

まずデイサービスの送迎とはどのようなものでしょうか。

デイサービスには自宅から施設まで自力で通うことができない利用者さんがたくさんいます。

それらの利用者さんを自宅まで迎えに行き施設まで送り届けるのが送迎です。

ポイント

送迎は絶対に自動車で行かなければならないということはありません。

利用者さんの自宅が近所の場合や車では通れない場所にある場合は車椅子などで送迎に向かうこともあります。

しかし、自動車での送迎があることによって利用者さんは広範囲のエリアの施設の中から自分が通いたい施設を探すことができています。

送迎担当者の役割について

デイサービスの送迎はただ利用者さんを施設に連れてきて帰りに送り届けるだけではありません。

実はこの送迎がデイサービスの利用を円滑に進めるために非常に重要なサービスです。

送迎の重要な役割

職員さんと利用者さんお互いが利用しやすい雰囲気を作れるチャンスです。

送迎を担当すると利用者さんや家族と接点を持つことができます。

それにより利用者さん本人からだけでなく家族や関係者などからもその日の状態などを確認することができます。

メモ

例えば「今日の体調はいかがですか?」などと聞くだけで「足取りが重い」や「昨日ちょっと転んで」などその方の当日の状況を知ることができる情報が手に入ります。

送迎立会の訪問ヘルパーさんなどがいる場合は一言二言やりとりするだけで情報の共有ができるのでちょっとしたアセスメントになり得ます。

ポイント

デイサービスの送迎を担当する人はその利用者さんの1日の最初または最後に話をする相手となることがあります。

ここでのやりとりが利用者さんにとっても施設にとってもその日1日の価値を大きく変えることがあります。

車内の会話について

送迎で「車内がずっと無言だった」ということを平気で言っている職員はいませんか?

送迎の役割をしっかりと認識していればこんなことはあり得ませんよね。

そういう場合は会話ができない雰囲気を作っている職員に問題があると考えられます。

送迎をサービスの一部と考えれば一定の配慮のうえで日常的な話題や当日の様子など適度な会話を心掛けるだけでお互いがその日1日を気分良く過ごすことができるのではないでしょうか。

ポイント

送迎をうまく使えば施設内でのコミュニケーションが難しい利用者さんとも個別で話す機会にもなります。

送迎業務の不安を解消するポイント

高齢者の送迎には常に交通事故や転倒事故などのリスクが伴います。

自動車の運転に交通事故というリスクが付き物である以上そこからは逃れられません。

デイサービスの送迎業務に抵抗がある職員さんの殆どはこのリスクを恐れてのものです。

ですがリスクを理解して送迎業務を行えば不安を最小限に抑えることが可能です。

例えば新しい職員さんや運転経験が浅い職員さんにいきなり大型のワゴンを運転して送迎業務を担当させる施設があります。

もし事故が起こった時には会社や施設の名前が書いてある車での事故となりますので大きなニュースになってしまう可能性だってあります。

実践経験が何より大切という観点からの業務でしょうが不安な状態で急に業務にあたってしまうと事故の元になってしまいます。

もしこのような理由で事故になったとするならば確実に施設責任者の責任です。

また不安を全く感じずに未経験でも送迎を積極的にやりたがる職員さんもいますがそれはそれで心配な面もあります。

ポイント

送迎中に起きる事故のほとんどは不注意によるものなのでしっかりと予防をしていれば防ぐことができます。

しっかりとリスクを把握したうえで業務にあたることが介護業務の基本です。

送迎時の簡易チェック

自動車の運転は事前に確認しておくべきことや送迎中の注意事項をしっかりと確認しておく習慣を付けることでリスクを回避することができます。

この簡易チェックは車を安全に運転できる状態であるかを確認するものですが介助者として適切かどうかのチェックも加えています。

チェックリスト

次の確認項目リストは送迎を担当する職員さんに対して常に確認しておいた方が良いものです。

  • 運転手の健康状態は適切ですか → 飲酒、睡眠不足、著しい体調不良、病気などの有無
  • 車輛点検をしていますか → 定期点検だけでなく、送迎乗車前、送迎降車後など、日常点検が必要
  • 基本的な交通ルールの認識に間違いはありませんか →信号、速度、停止線、一方通行、駐車禁止など
  • 適正な送迎ルートの確立ができていますか →交通量、安全、所要時間を考慮する
  • 車内で利用者の見守りができていますか → 送迎中にも体調急変など発生する可能性がある
  • 乗降車時に責任を持った介助をしていますか →適切な介護支援ができているか
  • 送迎到着時の受け入れ、送り出しの体制が共有できていますか → 人任せにしていないか
  • 降車時に情報を他の職員などと共有していますか → 申し送り情報共有できているか

介助者の危険行為

利用者さんの車の乗降車時の介助は慎重に行いましょう。

自動車の性能が上がり介護施設が使用する車にも自動開閉できる車種が増えてきました。

注意ポイント

職員が運転席から自動でドアを開け利用者さんを自分ひとりで乗降車させるのは絶対にダメ。

これはとても危険です。

利用者さんが自分でできると言ったのかもしれませんが利用者さんが降りる時に転倒することがあります。

または停車したあと降車しているところに自転車やバイクが突っ込んでくることは考えられないでしょうか。

自動車教習所で当たり前のように習うケースですがこのような危険な送迎をしているという話をよく聞きます。

送迎と言ってもタクシーではありません。

ポイント

施設として自宅までトラブル無く送り届ける責任がありますのでしっかりとミーティングなどで共有しこれらの行為は禁止しておくことをおすすめします。

送迎時の注意点

送迎時の注意点を乗車、走行中、降車に分けてまとめてみました。

乗車時の注意点ト

  • 運転者は必ず降車し周囲の安全を確認する
  • 利用者さんの体調や状態を確認する → 声かけをしての確認や顔色や足取りなどを確認
  • 乗車時は荷物や杖等を預かり手をフリーにした状態で手摺に誘導するなど安全に配慮する
  • 車内に誘導してから着座するまで手摺や持ち手を持つようにする
  • 段差昇降時にはステップ台等を使用し無理の無い乗車方法にする
  • 介助者は利用者さんの側部から介助する → 状況に応じて1人で対応するか他の介助をつける等を検討する
  • シートベルトを着用する → 拒否する場合でも事故の危険性を伝えるなどの声かけし着用

走行中の注意点

  • 利用者さんの状態を視認または声かけにて確認する
  • 長時間無言になる状況を作り出さないように心がける
  • 急変時は即座に対応できるように常に備えておく
  • 運転時は大きな揺れや振動などの衝撃が起きないように心がける

降車時の注意点

  • 運転者は最初に降車し利用者さんには周囲の安全確認できるまで車内で待機してもらう
  • 利用者さんの判断ではなく運転者または添乗職員がドアを開ける
  • 利用者さんの状態に応じ適切な降車方法を覚えておく
  • 段差に注意し必要な場合はステップ台等を使用する
  • 転倒などに十分に注意し手摺を持つなど安全に配慮する

介助のポイント

  • 周囲の安全確認をしっかりとしてから乗降車する
  • 介助は横から行う

特に手引き介助が必要な利用者さんに対する乗降車介助には注意が必要です。

手引きのまま先に職員が車に乗り込んでしまうと膝が崩れた場合や踏み外しへの対応ができません。

そうならないように乗る前に手すり等に持ち替えさせてから横からサポートするのが良いでしょう。

送迎のトラブル

送迎車には施設名が書いてあることがほとんどです。

職員のユニフォームなどにも施設名が書いてあるのでクレームの標的になりやすいことがデイサービスの送迎トラブルの一因です。

起こりやすいトラブルとその原因は次の通りです。

メモ

  1. 不適切な運転によるトラブル → 歩行者や自転車、バイク等が近くにいる時は特に注意する
  2. 駐停車のトラブル → 利用者宅や施設前に停める時などは通行の妨げにならないよう特に注意する
  3. 送迎中の『音』に関するトラブル → 声やドアを閉める音などの大きさに注意する
  4. 近所との関係に関するトラブル → 普段から利用者宅や施設の近所などには配慮をしてください

注意ポイント

自分に全く非が無くてもなぜかイライラしている人が居てトラブルに巻き込まれることがあるのでそういった場合に備えて報告連絡などの対応準備は揃えておきましょう!

信頼を寄せてくれている利用者さんを最大限護る気持ちがあれば利用者さんも色々と協力してくれます。

送迎マナーと交通ルール

介護施設の送迎車で運転マナーの悪い車が増えています。

送迎専用のドライバーや運転ルールを知らないドライバーが増えたことも一因としてありそうです。

運転手採用の注意事項

送迎専用のドライバーは送迎にしか携わりませんので著しく利用者への配慮に欠ける場合があります。

年齢的にも柔軟な対応が難しいこともあります。

専属運転手採用のポイント

運転はその人の性格が現れるのでがさつな人せっかちな人横柄な人は採用しない方が良い。

交通ルール遵守について

最低限の交通ルールは正しく認識しルールを守った走行をしましょう。

送迎業務の中で特に多い交通違反は次の通りです。

メモ

  1. 駐車禁止
  2. 速度違反
  3. 信号無視
  4. 一時停止無視
  5. 歩行者専用道路通行
  6. 指定方向進入禁止

この中で特に問題となることが多いのが『駐禁』です。

利用者を迎えに行く間に停めていた場所で駐禁を切られたという話はよくあります。

それだけでなく送迎中の違反は業務を伴うものだから罰金負担を会社持ちにしてくれなどという人もちらほら。

そのような場所に送迎に行く必要がある場合は添乗職員を付けるなどの対応が必要です。

注意ポイント

介護施設の車(福祉車両や高齢者の送迎をしていますを掲示した車)は違反の取締を受けないという都市伝説が一部の介護職員に広まっているようですが根拠の無いデマですので当然のように取り締まりを受けます。

例えば歩行者専用道路にあたる道路を通行する場合は事前に警察に申請しておけば通行の正当性が認められれば通行証が発行されるので解決できます。

ポイント

高齢者施設の送迎でどうしてもその場に停める必要がある場合や走行が必要であると考えられる場合は管轄の警察署に相談することをおすすめします。

そうすれば適切な対処の方法を教えてもらうことができるのでトラブルを未然に防ぐことができます。

違反は知らないことも含めて自己責任としか言えません。

自己判断やデマを信じるのではなくまずは施設として警察署に相談することがベストです。

送迎前後のチェック事項

車の運転をする前には状態を確認することが必要です。

どうしても車のメンテナンス事項を全てチェックする時間が無い場合でもできる簡単チェック項目を紹介します。

車の外周を周り確認していくだけで2分もかからないので是非やってみてください。

運転前簡易チェック

必要なチェック項目

  • 周囲に動物はいないか
  • 駐車場内から出口にかけて危険物(釘やガラスなど)は無いか
  • タイヤの空気圧
  • タイヤに異物が刺さっていないか(釘や石など)
  • 車体の傷や凹みなど
  • ガソリンの残量

デイサービスの送迎車は複数の職員が共有して使用しますので特に車体の傷や凹みは乗車前にチェックしておきましょう。

メモ

発見が遅れると事故を起こしたのが誰かわからなくなるだけでなく犯人探しが始まります。

車両の傷や凹みに関するトラブルは施設内で頻繁に起こることです。

当てた当事者が素直に報告しないから起こることもあるので予防策として乗車前チェックは必須です。

降車時簡易チェック

車内の忘れ物の確認は毎回行うのが基本です。

降りる時には車内をチェックしてからにしましょう。

降車確認で必要なチェック項目

  • 車内に落とし物や忘れ物が無いかを確認
  • ガソリンの残量
  • 車の傷や凹み
  • タイヤの空気圧と異物の確認
  • 駐車枠に収まっているか

駐車場を借りている場合は隣とのトラブルを避けるためにもしっかりと枠内に収まっていることを確認しておく必要があります。

大きい車の場合はトラブルの原因になりやすいので予防のために注意しておきましょう。

ポイント

トラブルになりそうな車が隣にいる場合は駐車場の場所を変えてもらうなどトラブルを避ける工夫も必要です。

さいごに

送迎はリスクはありますが利用者さんのためになり喜んでもらえるサービスの一つです。

利用者さんが安全に自宅に帰れるように責任を持って送迎を行うことが職員の責任となります。

これはそんなに難しいことではなく次の4つのことを理解して取り組めば大丈夫です。

チェックリスト

  • 交通ルールを守る
  • 介助の基本を忘れずにする
  • 自動車のチェックを行う
  • 送迎ルートとルートの特徴を熟知する

もし不安なときは先輩職員や施設管理者に同行してもらいましょう。

ポイント

送迎ルートを熟知することは適切な大きさの車を選んだり危ない場所がわかるようになります。

参考までに

少し時間を作って何回も下見しておくことが送迎のリスクを減らして不安を解消するためのもっとも大切ことであり上達するための裏技です。

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