新型コロナが拡大し続けていますね。
介護サービスに関わる職員さんや利用者さんも感染するなど私たちの生活に極めて身近な脅威となってきました。
誰がどこから持ち込んでしまうかわからないウイルスに怯えるのはもう嫌なのですがもはや逃げることはできない状況になりつつあります。
ここでは、10年以上介護に関わってきて施設、職員、利用者さん、家族さんを見てきた経験から個人的な意見として新型コロナ予防の方法をお伝えします。
この記事でわかること
- 入浴でウイルスを洗い流せる
- 感染症に入浴は効果的
- 帰宅すぐに入浴すればウイルスの持ち込みが減る
- 感染症予防三原則
新型コロナ予防としての入浴
感染症予防三原則というものがあるのをご存知ですか?
ウイルスを拡散しないようにするためのルールとして次の3つのことを意識することが大切です。
ポイント
- 持ち込まない
- 持ち出さない
- 拡げない
この原則に基づけば入浴は新型コロナ対策として有効な手段と考えられます。
大切なのは帰宅後すぐにお風呂に入る習慣です。
帰宅してすぐに入浴するだけで、感染症予防三原則全てが実現できます。
感染症予防には帰宅後すぐの入浴
手洗いうがいで風邪やインフルエンザ予防ができるのであれば入浴はそれ以上に効果があるはずです。
シャンプーや石鹸、ボディーソープなどは体の汚れを落とすので全身を清潔にすることができます。
重要なのはタイミングです。
清潔さを保つということが目的であれば就寝前で良いでしょう。
しかし、感染症を防ぐことが目的になれば帰宅時が最も効果的です。
絶対に守りたいことは、翌日に汚れを持ち越さないことです。
睡眠をとる前に全身を清潔にしておくことができなければ、汚れや菌によって体内に何らかの影響を及ぼす可能性がゼロとは言えません。
新型コロナに入浴が有効と考える理由
帰宅後すぐに入浴することが感染症予防に有効な理由とても単純です。
ポイント
- 全身に付着したウイルスを流せる
- 熱と湿度に弱いウイルスが死滅する
- 居室内に持ち込むウイルスを抑えられる
パンデミックと化してしまった感染病の予防には神経をすり減らしてしまいがちですが、たった一つ「帰宅したらすぐにお風呂に入る」というルールを守れば家族皆が神経質になり過ぎずに感染病を予防することができます。
上記3つの理由はそれぞれ次の通りです。
全身に付着したウイルスを洗い流せる
新型コロナ予防として帰宅後すぐにお風呂に入るのは外で付着したウイルスを洗い流すためです。
普通に考えればウイルスは手に付く以外にも皮膚や髪や衣服にも付着していることが想像できます。
入浴することで皮膚や髪についたウイルスは洗い流すことができます。
また、石鹸やシャンプー、洗濯用洗剤などは種類が豊富なのでマスクやアルコール消毒液のように品薄で手に入らないということも無いと考えられますので自分に合ったものを使いましょう。
熱と湿度に弱いウイルスは一定数死滅する
インフルエンザのような湿度に弱いウイルスは外から自宅に持ち込んでいたとしても室内で拡がる前に一定時間入浴するだけである程度死んでいってくれるはずです。
参考までに、インフルエンザウイルスは温度20度以上湿度50%以上を保つと大幅に死滅すると言われています。
帰ってからすぐに浴室で過ごせば新型コロナとはいえども少しはウイルスが弱くなることを期待できるのではないでしょうか。
入浴が終わると次の人が入るときに備えてしっかりと換気しておきましょう。
軽く消毒をしておくと尚良いでしょう。
居室内に持ち込むウイルスを抑えられる
病気予防の基本は「清潔であること」です。
もちろん、清潔を保つことが良いのは体だけでなく室内などの居住環境も含みます。
介護や医療に関わる人なら、清潔であることの重要性を嫌というほど教えられてきたはずです。
しかし、職場では衛生管理を徹底していても自宅で衛生管理を徹底している家庭はそう多くないのではないでしょうか。
「帰宅後すぐにお風呂に入る」
これだけのことで効果的な感染症予防が期待でき、家族全員の感染リスクを下げることができます。
なぜなら、入浴と着替えを済ませ清潔になった状態で居室に入れば外から持ち込んだウイルスも減っているはずです。
外出時の新型コロナ予防
新型コロナはウイルス性の風邪やインフルエンザと同じ感染経路ですよね。
感染すると重症化し命を落とすこともありますが私たち一般人が新型コロナ予防としてできることは次の4つぐらいしかありません。
予防策4つ
- 人との接触を避ける
- 手洗いうがいの徹底
- 規則正しい生活で免疫力を高める
- マスク着用
基本的なことばかりですが、この中で一番難しいのは人との接触を避けることではないでしょうか。
人との接触を避けることは現実は難しい
日本では学校が閉鎖されイベントやスポーツなど人が集まることは中止になることが増えました。
いま人の動きが最も多くなるのは会社への通勤です。
4月になれば新生活シーズンなので学生の往来も増えることでしょう。
会社員が生活するため会社に通勤して仕事をしなければなりませんし企業もサービスが止まってしまうと経営が難しくなり倒産の危機に晒されます。
大手企業や一部感染者が発生した会社は既に体制を整えながらテレワークなどに切り替えて仕事を行っています。
しかし、介護サービスやドラッグストア、飲食店やスーパーなどサービス業の店舗従業員は店が休みにならない限りテレワークをすることは現実的に難しいと考えられます。
マスクの着用について
マスクの最大の効果は自分への感染を防ぐことではなく人に感染させないことと言われています。
マスクが品薄で困っている人が多いと思いますがマスクをしていても正しく着用していなければ予防には全く意味がありません。
更に言えば、マスクを触った手で顔を触ればウイルスなんて簡単に口や鼻から体内に入り込んでしまいます。
正しいマスクの着用も大切ですがそれ以上に人混みを避ける努力をしたり特に手を清潔にしておくことの方がウイルス対策としては有効です。
そして、他人に感染させないことを皆が意識してマスク着用が進めば社会的な予防策となり得ます。
マスクを入手することが困難な場合はこまめに手洗いとイソジンなどを使ったうがいをするのが1番の予防になります。
手洗いうがい入浴習慣の有無が新型コロナ拡大の一因
新型コロナに感染した人としない人の差はどこにあるのでしょうか。
感染者と同じ空間にいてもほんの少しの行動選択の違いで感染と非感染に分かれるかもしれません。
ウイルスを洗い流さなかったことが原因という可能性を考えてみたいと思いました。
感染源となったライブハウス
私もライブにはよく行きますが、遠方のライブハウスに行く場合は夜行バスに乗って現地まで移動することがあります。
その場合は風呂で全身に付着したウイルスを洗い流す機会が無いまま寝てしまうことがほとんどです。
当日移動圏内であっても帰りが遅くなりついつい寝てしまったということもありそうです。
保菌者がいる密室で長時間過ごすことになれば感染の可能性は飛躍的に高まります。
欧米流の習慣
欧米流のコミュニケーションではスキンシップが盛んです。
肌と肌が触れ合う機会が多く直接的に感染が増える可能性は高いと考えられます。
また、土足文化も影響するかもしれません。
人との接触や外と内の区別をしないことを考えると環境的にウイルスが蔓延しやすい条件が揃っています。
しかしながら、日本人は毎日手洗いうがい入浴の習慣がありますがイタリアを始め欧米ではそのような習慣はないそうです。
ヨーロッパは日本と異なり湿度が低く乾燥し汗をかくことが少ない気候です。
汚れに対する考え方が大きく違っていると考えます。
もしも、習慣が感染拡大に影響しているなら発展途上国に感染が広まり始めると事態を収拾させることが困難な状況になる可能性もありますね。
日常的な新型コロナ予防策
介護経験者という視点から、新型コロナ予防のためには帰ってすぐに入浴することが良いのではないかということをお伝えしてきましたが、最後に新型コロナ予防として1日の中でできること5つを提案します。
注意ポイント
- 手洗いうがいの回数を増やす
- 帰宅後すぐにお風呂に入る
- 歯磨きをする
- 規則正しい生活をする
- 神経質にならない
結局のところウイルスの体内侵入は口か鼻がほとんどなので口や鼻に接触する部分を守ることが大切です。
加えて口腔内を清潔にしておけばウイルスが体内に入ることを防ぎやすくなります。
あまり神経質にならずに外出中は手洗いうがいを頻繁にして可能なら歯磨きも食事後ぐらいに行う。
家に帰ったらすぐに入浴してリフレッシュ!
これが、介護のみらいが推奨する新型コロナ予防です。