障害者の体験談

【端数が重要】介護報酬の計算方法について

介護報酬や自己負担分の計算方法に迷ったことはありませんか?

計算は主に介護ソフトがやってくれますが人に説明するときや試算資料を作るときに計算方法がわからなくなることはよくあります。

ここでは介護報酬の独特な計算方法を実例で紹介するとともに数式を書いたテンプレートを用意しましたので参考にしてもらえたらと思います。

この記事でわかること

  • 介護報酬計算の端数の扱い
  • 介護保険自己負担分の料金計算方法
  • 間違えやすい処遇改善加算の端数計算
  • 四捨五入と切り捨ての使い分け
  • 介護報酬と自己負担分の料金計算例

介護報酬の計算で端数を処理する実例

介護保険の利用料や介護報酬を計算する時に答えが間違う理由は端数の処理が原因です。

まず介護報酬及び利用者負担分の計算方法を実例から紹介します。

実例では次のような利用者さんを想定して計算をしていきます。

計算の条件

例1)要介護1の利用者が地域密着型通所介護(3時間以上4時間未満)を月に8回利用することになりました。

(※単位数は改定前の単位)

  • 単位数→426単位
  • 地域単価→6級地(10.27円)
  • 1割負担

介護報酬と利用者負担分の計算手順

計算は次のように項目ごとに順序立てて行います。

計算の手順

  • 介護報酬総額を求める(A)
  • 保険請求額を求める(B)
  • 利用者負担額を求める(C)

上記の計算の条件を元に計算すると次のようになります。

介護報酬総額を求める(A)

  • 合計単位数を計算
    →426単位×8回=3,408単位
  • 地域単価を乗算
    →3,408単位×10.27=35,000.16円
  • 1円未満を端数処理(切り捨て)
    35,000円

保険請求額を求める(B)

  • 9割を介護保険にて請求します
    → 35,000円×0.9=31,500円
  • 1円未満を端数処理(切り捨て)
    →31,500円

利用者負担額を求める(C)

  • A-B=C
    →35,000円-31,500円=3,500円

計算のコツ

介護報酬総額から保険請求額を差し引くことで利用者負担額を出すことができます。

実例の条件で計算した結果利用者負担分は3,500円となりました。

ただし、処遇改善加算などのように加算率を用いた加算を算定している場合は注意が必要です。

介護職員処遇改善加算の計算の実例

介護事業の加算には単位数が50単位や400単位のような加算単位ではなく4.2%や5.9%のような加算率で計算するものがあります。

介護職員処遇改善加算を算定した場合は加算率を用いますので単位数を計算すると小数点以下の端数が発生します。

ここでは処遇改善加算を算定している場合の介護報酬と利用者自己負担分料金の計算方法を紹介します。

計算のポイント

処遇改善加算の単位数は当月の合計単位数に処遇改善加算の加算率を乗算して算出します。

計算は次のように項目ごとに順序立てて行います。

計算の手順

  • 処遇改善加算の単位を求める(A)
  • 介護報酬総額を求める(B)
  • 保険請求額を求める(C)
  • 利用者負担額を求める(D)

例1の利用者さんの例と同じ条件で計算していきます。

計算の条件

例2)要介護1の利用者が地域密着型通所介護(3時間以上4時間未満)を月に8回利用することになりました。

(※単位数は改定前の単位)

  • 単位数→426単位
  • 地域単価→6級地(10.27円)
  • 介護職員処遇改善加算Ⅰ(5.9%)
  • 1割負担

処遇改善加算の単位を求める(A)

  • 合計単位数を計算
    →426単位×8回=3,408単位
    (加算がある場合は追加)
  • 合計単位数に加算率を乗算
    →3,408単位×5.9%=201.072単位
  • 1単位未満の端数を四捨五入
    →201単位

介護報酬総額を求める(B)

  • 合計単位数を計算
    →3,408単位+201単位=3,609単位
  • 地域単価を乗算
    →3,609円×10.27=37,064.43円
  • 1円未満を端数処理(切り捨て)
    →37,064円

保険請求額を求める(C)

  • 9割を介護保険にて請求します
    → 37,064円×0.9=33,357.6円
  • 1円未満を端数処理(切り捨て)
    →33,357円

利用者負担額を求める(D)

  • B-C=D
    →37,064円-33,357円=3,707円

例2のように処遇改善加算を含めた計算をした結果は利用者負担分が3,707円になりました。

注意ポイント

処遇改善加算の単位数を求める場合は1円未満の端数を「四捨五入」するが介護報酬総額を求めるときの1円未満の端数は「切り捨て」になります。

TOPページに保険請求額及び自己負担額シミュレーションツールを追加しました。(4月2日追加)

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介護保険サービスの利用料計算で迷う理由

デイサービスに関わる計算は主に介護保険サービスの利用料計算です。

計算そのものはとても簡単なのでメモを置いておけば殆どの人がすぐに使うことができます。

介護報酬額と利用者自己負担分の計算について理解を深めましょう。

利用者さんやケアマネなどに「1ヶ月の利用料金はどれぐらいになりますか??」と質問されて計算に迷った経験はありませんか?

迷いの原因

地域区分単価を入れたら小数点を含んだ数字になるため。

介護保険の計算に端数が出る原因とは

ポイント

ここでの端数は0円以下の数字のことを言います。

まず介護サービスの基本的な料金を計算するためには『単位』『地域区分単価』『自己負担割合』の3つが必要です。

単位数は正数なので0円以下の端数を生むことはありませんが地域区分単価や処遇改善加算のように単位計算に小数点以下の数字が用いられる場合には0円以下の端数(小数点以下の数字)が発生します。

おすすめ
介護保険の地域区分
介護保険の地域区分とは?保険者別全国一覧【2019年度版】

介護報酬も利用者自己負担分も『お金』という形で払われるため小数点以下の金額になることはありえません。

したがって計算では端数の扱いを知らなければ介護報酬と利用者自己負担分のどちらか一方に1円(計算上は1円未満)のズレが出てしまうのです。

端数の処理方法がわからなくなる理由は介護報酬と利用者負担分を求めるための計算で発生する端数と処遇改善加算のような加算の計算に用いる『加算率』で発生する端数では扱いが異なるという部分だと思います。

介護報酬の簡易計算シートの提供

デイサービスの管理者さんや生活相談員さんは業務の中で利用者さんや利用者家族のほかケアマネジャーなどの関係者に料金の説明をする機会がたくさんあります。

サービスの利用料金はケアマネジャーさんも把握していることが少ないので施設の管理者さんもしくは生活相談員さんが説明することがほとんどです。

請求作業をする時には介護請求ソフトを使えるので問題ありませんが計算の知識が必要になるのはソフトを使えない場所で尋ねられた時です。

では外出先ではどうすれば良いでしょうか?

メンバーページの簡易計算シートを使ってください。

エクセルではPCの持ち歩きが必要ですがGoogleスプレッドシートはインターネット上にデータが保管されているのでインターネットができる環境(スマホやタブレットでOK)であれば使用できます。

-イメージ画像-

イメージは上の画像の通りです。

スクロールすると計算方法の説明が確認できます。

シートには単位数、利用回数、地域区分や加算率を入力すればそれぞれの単位数及び介護報酬総額利用者自己負担額自動計算される数式を入れています。

また、確認欄にチェックを入れることでそのままA4横で印刷できるレイアウトにしていますので必要であれば印刷して使うこともできます。

メモ

2019年7月5日:試算シートを処遇改善加算及び加算を含めた計算ができるように変更しました。

このシートは『介護のみらい』が提供する資料なので2次利用は控えてください。

以上のことをご理解いただければ有意義に使用していただけたらと思います。

その他、処遇改善加算の実績報告書の記事では、処遇改善加算の実績報告書の作成に役立つツールシートも提供しています。

処遇改善加算の基礎
介護職員処遇改善加算の基礎

2019年10月の介護報酬改定で変更された単位数の記事は次の一覧にあります。


介護報酬改定2019年10月の消費税増税に伴い、2019年10月に改定されるデイサービス介護報酬の単位数を一覧記事を作成しました。
それぞれの規模と提供時間単位ごとに整理していますので、参考にしてください。

-マニュアル
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